厳冬期、男たちが荒ぶる魂を燃やす伝統の祭りが、岐路に立たされている。県南部を中心に伝わる蘇民祭は
長引く新型コロナウイルス禍の影響で、大半が目玉行事の「蘇民袋争奪戦」を2021年から3年連続で見送った。
下帯姿でもみ合う行事の性格上、密を避けるのは難しく苦渋の判断となった。高齢化を背景に解散を決めた
保存会もあり、「関わる人が少なくなるほど再開が危ぶまれる」と危機感は高まる。新年に無病息災や
五穀豊穣(ほうじょう)を祈る風物詩をどう守るか、対応が問われている。

 平泉町の毛越寺(藤里明久(みょうきゅう)貫主)で20日に行われた二十日夜祭(はつかやさい)。
厳かな空間で、一山の僧侶らが法要「常行三昧供(じょうぎょうざんまいく)」を営む。国指定重要無形民俗文化財
「延年の舞」も奉納されたが、下帯姿の男衆がたいまつを手に練り歩く献膳行列や蘇民袋の奪い合いは今年も中止となった。

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岩手日報 2023.01.22
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