JR西日本の長谷川一明社長は、午後2時から東京都内で会見を開き、冒頭、こう陳謝しました。「重大な運行トラブルを発生させました、心よりお詫び申し上げます。長時間にわたる停車で、駅や車内でお待ちいただき、厳しい状態を長時間強いたことを重ねてお詫びいたします」

24日からの大雪ではJR山科駅と高槻駅の間で列車が計18本立ち往生し、乗客が車内や駅構内で長時間過ごすことを余儀なくされました。急な雪で線路のポイントが機能しないことなどが原因でしたが、長谷川社長はレールの雪を溶かす手法について「雪の多い湖西線などは電気の融雪機をつけているが、京都・山科はそれほど豪雪ではないとして、従来からある『カンテラ式の融雪機』に火をつけて溶かす手法を使っていたと話しました。

以下、主なやりとりです。

Q.予想を上回る降雪で社内基準を満たしていなかったとのことだが、社内基準の見直しを検討しますか

私共は予測ができなかった。事前に融雪機を作動させることも一部できていないこともありました。基準の見直しも必要ですが、重大な輸送障害が発生するのが予想される状況では最悪の事態を想定して物事を決めるのが最も大事。そこに関して我々の考えが、結果として不十分であった。

Q.計画運休しなかったのはなぜ?

台風ではじめて計画運休したのが2014年。その後社会的な了解も進んでいると思う。今回は、輸送障害までの雪とは判断しなかった、そこの判断に問題があった。

長谷川社長は今後について、「判断のあり方を検証しながらより良い運行管理に勤める」と話しました。国土交通省近畿運輸局はJR西日本に対し、再発防止と原因を究明するよう指導しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8909d1ac9e63c6e85ad80d84b02aaf78ea0d987b