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国立がんセンター部長が提言、がん検診を「受けすぎる人」に及ぶ“4つの害”と高齢者の検診リスク
1/29(日) 21:02配信 週刊女性PRIME

先月の7日、厚生労働省は国のがん対策の基本計画案をまとめ
がん検診受診率の目標を50%から60%に引き上げた。
日本のがん検診受診率は、男性の肺がんを除いて50%に達しておらず
先進諸国のなかでも最低レベル。今回の目標値の引き上げは
早期発見によるがん死亡率の減少を目指し、検診促進策をより強化しようとするものだ。

 その一方で、実は近年、検診を“受けすぎる人”の害が問題になっている。
受けない人の害は理解しやすいのだが、いったい受けすぎる人の問題とは?
 その疑問に、国のがん研究の要である国立がん研究センターの検診研究部部長であり
検診対策の立案・普及の最前線で活躍する中山富雄医師に答えていただいた。

「まず明確にしておきたいのは、がん検診には、がんによる死亡リスクや
治療のダメージを減らすという大きなメリット=利益があるということです。
コロナ禍でがん検診の受診控えが起こった結果、今後、進行がんで見つかる人が増えることが懸念されています」
 一方で受けすぎることによる害=不利益は、大きく4つあると中山先生は語る。

1. 放射線被ばくの影響
 病気やケガでX線やCT検査を受けるのはやむをえないが
生涯の被ばく量はなるべく減らすことが望ましい。

2. 検査による身体のダメージ
 胃がんのバリウム検査では、バリウムの排出不良による便秘
大腸の内視鏡検査では下剤による脱水や、腸を傷つけるリスクがある。

3. 要精検の際の精神的不安
 要精検となると、がんではなくても、「がんかもしれない」と不安や動揺を感じたり、精神不安定になる。

4. 過剰診断の増加
 放置しても命に影響を与えにくいおとなしいがんが見つかるケースが増え、救命に必要ないはずの治療が増えてしまう。

 では、受ける利益と受けすぎる不利益はどこに境目が?
かえって不健康に?高齢者の検診リスク

「がんにかかりやすい年代に絞って検診を行えば、その利益は大きく、不利益を上回ります。
これまでの研究の結果、がんの死亡率低下という利益が大きいとされているのが
現在、自治体や職域で行われているがん検診です」

 例えば、中高年で増える乳がんや大腸がんの検診は40歳から
若い女性にも多い子宮頸がん検診は20歳から受けるよう推奨されている。
 一方、現在日本では、がん検診の対象年齢には上限がない。
多くの高齢者が検診を受け続けているが、このことが、受けすぎる害を増やしているおそれがあるという。

 例えば、胃のX線検査で飲むバリウムを、高齢者はうまく排泄できず
便秘や腸閉塞を起こす例が増えている。何より、機械につかまって
身体を上下左右に動かされるのは、転落の危険が大きい。
「検査中は撮影室には誰もいないので、検査台から滑り落ちそうになっても
助けることができず、最悪の場合、骨折するかもしれません」

 また、大腸がん検診では便を提出するだけだが、いざ要精検となれば、大腸内視鏡検査を受けることになる。
検査前には、腸内をきれいにするために2Lもの下剤を飲み、絶食する必要が。
高齢者はそのために脱水を起こしやすく、点滴を受けて帰るようなケースも増えている。
「脱水は脳卒中の引き金にもなります。さらに腸の組織も老化しているため
内視鏡で腸に穴があく事故も起こりやすくなってしまう」

https://news.yahoo.co.jp/articles/e1aee7cdca6e337ad74eeeb79ce34d211a4c1748
続きはソースにて
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