ふと見ると滑走路が空いていた。早速「ここ空いてますか」と尋ねてみた。すると、福岡空港の管制官は、「これから予約の着陸があります」と答えた。私は虚を突かれた思いがした。

懲りもせずにまた「ここ空いてますか」と尋ねると、関西国際空港の管制官は仕方なさそうに給油に応じてくれた。私はその滑走路で居心地の悪さを感じながら、この飛行機の中での三景をどう考えたらいいのか自問した。