東京都狛江市で今年1月に発生した強盗殺人事件で、殺害された大塩衣与さん(90)のものとみられる血痕が付いた手袋から、実行役とされる土木作業員、永田陸人容疑者(21)=強盗殺人容疑などで逮捕=のDNA型が検出されたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は永田容疑者が大塩さんを暴行した可能性があるとみている。

 捜査関係者によると、永田容疑者は事件翌日の1月20日昼過ぎに東京都足立区内で警察官に見つかり、近くにあったレンタカーからは大塩さん宅から奪われた高級腕時計3本や血痕が付着した手袋が見つかった。警視庁が手袋を鑑定したところ、血痕の血液は大塩さんのものと矛盾しないとの結果が得られたほか、永田容疑者のDNA型も検出されたという。

 手袋があったレンタカーは、事件当日に大塩さん宅付近を走行してた不審なレンタカーと車種やナンバーが一致している。

 大塩さん方からは4種類の足跡が採取されており、少なくとも4人が大塩さん方に押し入って大塩さんを襲ったとみられている。大塩さんは自宅地下1階の廊下で手を結束バンドで縛られて頭部から血を流した状態で見つかり、その場で死亡が確認された。骨折した左ひじの骨が皮膚から露出するなどの外傷もあった。
朝日新聞社

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