首里城復元で大龍柱の素材となる沖縄・与那国島産の細粒砂岩「フルシ」の搬出を祝い、輸送中の航海安全などを願う記念行事が25日、与那国町久部良で開かれた。首里城復興の機運を高めようと、町が初めて企画した。9トン、8・8トン、6・5トンの三つのフルシがお披露目され、与那国民俗芸能伝承保存会が「木遣唄と踊り」などを通して喜びを表現した。

 フルシは首里城の平成の復元時にも使われた。今回は小龍柱や土台となる礎盤を含め計280トンを調達し、ことし1月から搬出を始めている。

 糸数健一町長は「復元にはフルシが必要不可欠。町としても1日も早い復元に協力したいと提供を決めた」と強調した。

 町民がフルシに触れる機会もあり、「パワーを感じた」「復元に貢献できると思うと誇りだ」など歓喜の声が上がった。久部良小1年の高橋龍志さん(7)は「とても硬い石だったのでとても強い竜になるはず。首里城で早く見たい」と声を弾ませた。

(八重山支局・粟国祥輔)

2/26(日) 9:03配信 沖縄タイムス
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f9cb4ecdeddf4e54256c9861674e8efcaaaa56e
(上)首里城へ搬出されるフルシの前で木遣唄と踊りを披露する与那国民俗芸能伝承保存会
https://oki.ismcdn.jp/mwimgs/2/3/1200wm/img_2375f7fade5010583fe75dcd3d6132651931019.jpg