米欧の一部銀行の経営不安がヘッジファンドの運用を直撃している。運用動向を示す指数は3月に入り急低下し、昨年末比の上昇分をすべて吐き出した。米シリコンバレーバンク(SVB)の破綻を機に先行き不安が強まり、世界の市場が急変した。ファンドの間で広がっていた債券売りや銀行株買いが裏目に出て、損失が出たとみられる。相場の急変動が続くようだと一部ファンドの閉鎖といった事態も危惧される。

「今は持ち高を縮小し...(以下有料版で、残り1884文字)

日本経済新聞 2023年3月17日 17:01
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB165I00W3A310C2000000/