埼玉県教育委員会は11日、県立毛呂山特別支援学校(毛呂山町)のスクールバスが、小学部の児童1人が降車していないのに気付かないまま、送迎を終えて営業所へ向かい約40分間走行していたと発表した。児童にけがはなかった。

発表によると、バスは10日午後0時20分頃、児童生徒3人を乗せて鶴ヶ島市内の最終バス停に到着した。2人が降車したが、もう1人が後ろから3列目の席で寝ているのに気付かず、そのまま入間市内の営業所へ向かった。

児童の保護者から学校に問い合わせがあり、同日午後1時頃、車内に児童を残したまま走行していることに気付いたという。県から委託された丸大観光(入間市)がバスを運行しており、同社の運転手と乗務員の計2人が乗っていた。

 県内では昨年10月にも、登校後のスクールバス内に中学部の生徒1人が約30分取り残される事案があった。大野知事は11日の定例記者会見で「このような事案を再び発生させてしまい、大変重く受け止めている」と述べ、再発防止策を強化する考えを示した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230411-OYT1T50277/