※2023/06/11 05:30
神戸新聞

 「モスクワの味」と歌うCMソングで昭和期に人気を集めた大阪の洋菓子メーカー「パルナス製菓」。その製法を受け継ぐピロシキを提供する「パルナスカフェ」が、兵庫県宍粟市内にオープンした。同製菓の流れをくむ店から商品を仕入れ、揚げたてを提供する。外はサクッ、中はモチモチとした食感と、甘い肉汁が口の中に広がる風味を楽しめる。

 同製菓は1952年、同県加西市出身の古角(こかど)松夫さん、伍一さん兄弟(いずれも故人)が創業した。ピロシキやケーキなどの商品はもちろん、ロシア民謡調のCMソングで一世を風靡(ふうび)したが、2000年に営業を終えた。現在は伍一さんの長男、武司さん(63)が経営するベーカリー兼喫茶店「モンパルナス」(大阪府豊中市)で、製法を受け継ぐピロシキが提供されている。

 パルナスカフェは咲ランドショッピングセンター(宍粟市山崎町中井)の1階フードコートにあり、障害者の就労を支援する「ひょうご障害者福祉協同組合」(同県姫路市)が運営する。同組合営業部課長の野本宜信さん(63)は武司さんと30年以上の交流があり、「ピロシキの味を継承していきたい」という共通の思いが開店につながった。

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