立憲民主党が提出した岸田文雄内閣不信任決議案は16日の衆院本会議で、自民、公明両党などの反対多数により否決された。立民の泉健太代表は本会議で、解散を巡る首相の言動を「自治体を混乱させ、政治、経済に影響を与えかねない解散を軽々しく振り回した」と批判した。

立民は不信任案の提出理由で、岸田政権に関し「国民を軽んじる政治は目に余る」として、防衛増税や入管難民法改正を非難。本会議で泉氏は、来年秋に健康保険証を廃止し、マイナンバーカードに一本化する政府方針について「廃止すれば、国民皆保険を揺るがす恐れがある」と撤回を求めた。

自民の伊藤達也幹事長代理は討論で「岸田内閣は国民の命や暮らしを守り抜くため、政策を総動員してきた」と反論した。共産党は不信任案に賛成し、日本維新の会と国民民主党は反対した。

産経ニュース
2023/6/16 16:34
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