東北電力は２９日、輸入燃料価格の変動を反映させる燃料費調整制度に基づく８月分の電気料金を発表した。燃料価格が６カ月連続で低下し、国の電気料金抑制策を加味すると、家庭向け規制料金は標準家庭（契約電流３０アンペア、使用電力量２６０キロワット時）で７１９９円、自由料金は７１４４円で、ともに前月より３３８円安くなる。


　電気料金の推移はグラフの通り。規制料金、自由料金ともに１キロワット時当たり７円（標準家庭で月１８２０円）を引き下げる国の電気料金抑制策が２月分から適用されている。東北電は６月から規制料金を１キロワット時当たり平均２５・４７％、自由料金を平均３・５３％値上げした。

　８月分の料金に反映される３～５月の平均燃料価格は１キロリットル当たり６万１６００円で７月分から６６００円下がった。２月分のピーク時には９万３９００円に達しており、下落幅は３割を超える。

　国の電気料金抑制策は１０月分から半額となる。１１月分以降も抑制策が続くかどうかは不透明な情勢だ。

河北新報　2023年6月30日 6:00
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