防衛省は2023年6月30日から、F-35A/BライトニングII戦闘機のエンジン(F135ターボファンエンジン)整備拠点を開設し、運用を開始しました。アメリカ政府が、アジア太平洋地域におけるF-35エンジン整備拠点「リージョナル・デポ」を、日本とオーストラリアに設置することを2014年12月に決定していたもので、東京都西多摩郡のIHI瑞穂工場がこの役割を担います。


これにより、日本をはじめとしたアジア太平洋地域で運用されるF-35用エンジン(F135ターボファンエンジン)の定期点検や、分解(オーバーホール)、検査などの整備や改修が、日本国内で可能となります。アジア太平洋地域では、航空自衛隊・アメリカ空軍・大韓民国空軍・オーストラリア空軍がF-35Aを、アメリカ海兵隊がF-35Bを運用しています。

IHI瑞穂工場では、これまで新製F-35用エンジン(F135ターボファンエンジン)の最終組立・検査を行なっており、加えて分解修理の能力を有することになります。機体自体は、愛知県の三菱重工業で整備することが可能で、日本国内における運用体制の強化が図られました。

2023/06/30 18:38
FlyTeam

https://flyteam.jp/news/article/139249