7/9(日) 16:15配信
毎日新聞

 奈良市の唐招提寺は8日、建物など文化財を傷付けないよう参拝者に呼び掛ける看板を南大門に設置した。外国人観光客が7日、金堂(国宝)の柱に落書きしたため対応した。

 寺や奈良署によると、観光で訪れたカナダ人の少年(17)が7日、金堂の柱に爪で英文字を書いたため、同署が文化財保護法違反容疑で任意で事情を聴くと、書いたことを認めたという。

 唐招提寺は世界遺産で、金堂は奈良時代の創建時の姿を伝える。最近はインバウンド(訪日外国人)も増え、設置した看板は日本語と英語で記した。

 石田太一執事長は「悲しい出来事で、世界の宝だと認識してほしい。今後、ピクトグラム(絵文字)などで、どの国の方にも分かるよう注意喚起したい」と話した。【上野宏人】

https://news.yahoo.co.jp/articles/a32f36a67943010e89ed2ea030c87eab7b08b484