彼氏は、兄の障害をどう思うのだろう?

 関東地方の看護大に通う3年の女子学生(20)はずっと気になっている。
兄は7歳上。発達障害があり、今は障害者雇用で企業の事務の仕事をしている。

 以前、付き合った男性は、白杖(はくじょう)を持った人を見下す言い方をした。
すぐに別れた。次の交際相手には話せたが、今の彼氏にはまだ話せていない。
「重荷になるはず。一緒に背負ってくれるかな」と考えてしまう。

大学入学と同時に実家を出た。兄のことを考えると、「家族の一人として責任放棄かも」と迷った。
ただ、当時は漠とした不安が増していた時期。将来の兄の世話はどうしよう
親が倒れたらどうしよう……。気になって落ち着かない。距離を置かなかったら、自分がパンクすると思った。

大学入学後、インターネット上の団体「かるがも 学生きょうだい児の会」に参加した。
オンラインで月1回の定例会があり、将来の進路や就職活動、家族の話題などを語り合う。
似た境遇の同世代と初めて話した時の安心感、うれしさの記憶は今も鮮明だ。

 「周りからの『かわいそう』という視線も、まだ子どもで、家族のために何もできなかった無力感も
同じように経験した人が多かったから。みんなで笑って話したり聞いたりできれば
先の不安も悲観的になりすぎなくていいと思った」

続きは朝日新聞 Yahooニュース
2023/07/18 8:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/16537198a28492e6feed77d356743fc08a308a4c