※乗りものニュース
2023.07.27

バスの乗務員不足による路線の廃止・減便などが顕在化していますが、タクシーはもっと深刻です。そうしたなかで、ローカル鉄道の廃止代替や、バスの代替が議論されています。国や自治体と現場の認識のズレも浮彫りになっています。

大規模イベントも災害も対応が難しく…「鉄道代替」だって?

 先に、バスドライバーの不足が深刻化し、実際のバスの運行にも支障が出ていることをお伝えしました。
 
 このままでは必要なバス運行の維持にも支障が出かねません。減便はもちろん事業者としてもしたくてするわけではなく、やむなく行う対策ですが、すでに限界とも言えるほど乗務員不足は逼迫しています。

 路線バスを運行する事業者にとっては、国の許可を受けて運行する路線バスは確保しなければならず、そこには必要な乗務員を張り付けなければなりません。その結果、路線バス以外の事業に人材を回せなくて、収益を逃しているケースが少なからずあります。例えば、貸切バスの仕事が来ても、車両は空いているのに断ったり、他社に仕事を依頼したりといったケース、あるいはこれからのお盆を中心とした夏休み期間、高速バスの需要は旺盛で、台数を出せば確実に収入になるのに、続行便(2号車以降)を出せずに予約を断るケースも見られます。

 そのような確実な需要や、地域で新たな計画や要請が存在しても、新しい事業はどこかを減らさないとできない状況にあるのです。大規模イベントの際の臨時輸送や災害時などの突発的な要請(避難輸送や鉄道代行など)に対しても輸送力提供が厳しくなっています。

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