31日の債券相場は下落が予想される。日本銀行が28日にイールドカーブコントロール（長短金利操作、ＹＣＣ）運用の柔軟化を決め、長期金利の変動許容幅の上限を事実上１％に引き上げたことを受けた売りが続く。長期金利は2014年６月以来の0.6％に上昇する可能性がある。

　岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、債券相場は基本的に軟調な展開となり、８月１日の10年国債入札の結果や２日の国債買いオペで日銀がどの程度の買い入れ額を提示し、金利をどのくらいの水準に抑えようとするか姿勢を確認することになると述べた。

　新発10年物371回債利回りの予想レンジは0.54〜0.61％（28日は0.545％）、先物中心限月９月物は146円50銭 〜 147円30銭（28日は147円38銭）。

　先物夜間取引で９月物は28日の日中取引終値比26銭安の147円12銭で引けた。

Bloomberg 2023年7月31日 7:39
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-30/RYHX05T0AFB401
https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/i.dyFflFEseI/v2/pidjEfPlU1QWZop3vfGKsrX.ke8XuWirGYh1PKgEw44kE/640x-1.png