※7/31(月) 6:46配信
読売新聞オンライン

 外食大手「リンガーハット」の創業1号店として、多くの人に愛されてきた長崎市鍛冶屋町のとんかつ店「浜かつ」本店が30日、老朽化のために61年間の歴史に幕を下ろした。今では、日本全国で知られる外食チェーンの始まりの場所の終幕に、関係者や地元住民から惜しむ声が上がった。

 「この店があったからこそ、今の世界に広がるリンガーハットがある。この地で浜かつを始められたことに心から感謝している」。最終営業日のこの日、店に集まった大勢の人々を見て、創業者で同社名誉会長の米浜(よねはま)和英さん(79)が感慨深げに語った。

 本店は1962年7月22日、「とんかつ浜かつ」として、米浜さんの兄・豪(つよし)さんが中心となり開店。当初は約7坪でカウンター8席だけだった。

 82年7月23日の長崎大水害の際には、店舗が水浸しになるなどの被害を受けた。そのような中でも炊き出しのために店舗を開放し、周辺のグループ店舗と一緒に、被災した住民らにおにぎり約1万1000個を無料で配った。

 30年ほど前から現在の2階建てに生まれ変わった。客席は、カウンターとテーブルを合わせて約60席にまで増えた。漆喰(しっくい)を使った趣深い店構えや、店内に飾った古賀人形などの民芸品は、来店した客に味以外のサービスでも満足してほしいとの思いが込められている。

 地元に根付き、長年愛されてきたが、老朽化で雨漏りなどがひどくなり、閉店を決めた。

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