フィットネスジム、若年層拡大で巻き返し 初心者が支持
2023年8月7日 4:00 日経ヴェリタス
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1950D0Z10C23A7000000/?n_cid=SNSTW001&n_tw=1691395950


新型コロナウイルス禍で打撃を受けたフィットネスジム(スポーツクラブ)が巻き返しを図っている。コロナ禍ではクラスター(集団感染)が相次いだり、緊急事態宣言で休業要請などの対象になったりするなど逆境もあった。足元では若年層をターゲットにしたジムの利用が広がるなど新たな需要を喚起し、市場の再成長の芽が出つつある。

「会員数として日本一が視野に入った」。RIZAPグループの瀬戸健社長は、低料金の24時間型セルフ型ジム「chocoZAP(ちょこざっぷ)」の成長に手応えを話す。2022年7月にスタートしたちょこざっぷの会員数は今年5月時点で55万人を突破。2月時点から3カ月で約25万人増えるなどペースが上がっている。Fast Fitness Japan(FFJ)が展開する「エニタイムフィットネス」の74万人(3月末時点)や、女性向けスポーツジムを運営するカーブスホールディングスの77万人(5月末時点)超えを狙う。

月額3278円と、一般的なジムの半額程度だ。光熱費などの高騰を受けてほかの大手が値上げに踏み切るなか、値段の低さが目立つ。扱いが簡単な筋肉トレーニングマシンを設置したほか、セルフ式のエステ・脱毛マシンを導入し、運動初心者や女性層を取り込んでいる。会員男女比は5:5で「若干女性の方が多い」(同社)という。

6月末の店舗数は700店を超える。主に東京や大阪、名古屋など都市圏の住宅街に出店しているという。26年3月期までに2000店舗まで拡大する方針だ。



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