検出限界以下=ゼロではないから言葉のトリックに注意。
検査法の感度の悪いものを使えば、検出限界以下になる・できる。
 科学的な態度であるなら、有効数字を1桁も出せないものは
測定結果とは言えない。

さて、たとえば放射性ストロンチウムが食品に含まれているかを
検査するのはかなりたいへんなのだ。それはβ崩壊しかしないので
それが含まれて居る細胞の付近にしか影響しないから。放射線
カウンターをつかって直接資料を計測することができず、
一端試料を溶解して電気分解でストロンチウムを電極に集めて
それから分離濃縮するとか、(他の方法もあるようだが)
面倒なことをしなければならないようだ。
https://www.city.yaizu.lg.jp/g01-007/documents/doc-1-3-10.pdf

しかし、ストロンチウムは動物の骨に溜まる。動物はカルシウムの
接種が豊富ではない場合には極力カルシウムを体内から逃がさない
ように腸などから調整して再吸収するので、生体内から逃げて行く
率が食料事情によるし、身体が成長する骨が大きくなる時期の
幼児や子供ではカルシウムはあまり出ていかない。そうして
ストロンチウムはカルシウムと似た特性を持つ元素なので、
カルシウムと一緒に身体に居る。