※10/1(日) 15:00配信
Forbes JAPAN

米国で大麻の使用量が急増する中、大麻を過剰に使用する成人は、使用しない人と比較して、心不全や脳卒中、心臓発作を起こす確率が60%高いことが、カナダの研究チームが主導した新たな研究で明らかになった。

医学誌Addictionに9月27日に掲載された論文で、カナダ・カルガリー大学などの研究チームは、大麻使用障害(CUD)のある約3万人の参加者の健康状態を、CUDのない人と比較した。

CUDは、生活や健康に重大な悪影響があるにもかかわらず、大麻を使用し続けている状態で、大麻使用者の約27~34%が罹患しているとされる。論文によると、CUDの成人は、特に過去6カ月間に治療薬を処方されたり、医療サービスを利用していない場合、心血管疾患のリスクが高かった。一見健康な人でも、大麻の過剰摂取によって心血管疾患のリスクが高まるという。

米国での大麻使用は過去10年間で著しく増加しており、5500万人が定期的に大麻を使用していると回答している。大麻は心臓に負担をかけるため、心臓病や心臓発作、脳卒中などの心血管疾患との関連がすでに指摘されていた。

大麻を吸うとその直後から心拍数が上がり、血管が拡張し、心臓のポンプ作用が強くなる。大麻は若年成人の精神衛生上のリスクとも関連している。米疾病対策センター(CDC)によると、18歳以前に大麻を使用した人はCUD発症リスクが高い。

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