0/7(土) 17:00配信
夕刊フジ

埼玉県で、小学3年生以下の子供だけでの留守番や外出を「置き去り」として禁止する「虐待禁止条例改正案」が県議会に提出され、13日に可決・成立する公算が大きいという。最大会派・自民党県議団が提出したもので、ネット上では女性を中心に「埼玉で子育てはできない」などの書き込みが殺到している。ジャーナリスト、宮田修一氏の緊急リポート。

また、埼玉県議会である。自民党県議団は4日突然、開会中の定例会に条例改正案を提案した。共働き家庭や一人親家庭の生活・実態も考えず、一律に線引きして「虐待」の範疇(はんちゅう)に入れるという。

現行の条例は、児童・高齢者・障害者の養護者に対して、虐待と安全確保への配慮を義務づけたものだが、以下の条文を加えた。

「(小学3年以下の)児童を養護する者は、当該児童を住居その他の場所に残したまま外出すること、その他の放置をしてはならない」「県民は虐待を受けた児童等を発見した場合は、速やかに通告又は通報をしなければならない」

関係者によると、親が(小学3年以下の)子供だけでお使いに行かせたり、中学生や高校生の兄姉などと一緒に留守番をさせることも禁止。子供を家に残して回覧板を届けたり、ゴミ出しをするのも禁止対象だという。

改正案提出を主導した党議員団団長の田村琢美県議は「仕事だから、ちょっとだからと留守番をさせてもいい、という社会をどうにかしないといけない。(これが)虐待だという認識を高めたい」と取材に語り、将来的には罰則を設ける意向も示した。

これには、無所属会派の県民会議や共産党県議団が本会議で反発した。

共産党は「禁止する内容がひどすぎる。養護者に過度な負担を強いる結果となりかねない」と追及した。

これに対して、自民党県議団側は「小学1年生から3年生が、子供たちだけで集団下校する場合、見守り、付き添いによる安全確保ができない状態の場合は(禁止事項に)該当する」などと答弁し、学校関係者を驚かせた。

自民党県議団内にも、「国政を目指す一部の幹部が『全国初』で実績をつくろうとしている。これでは自民党が県民からも、女性からも見放されてしまう」(若手議員)と眉をひそめる者もいる。

自民党は大丈夫なのか。

ソース https://news.yahoo.co.jp/articles/4ea4997a46bd8207dbb3b60b9ec446fda906888c