ゾンビ姿の男性「寂しい」 渋谷、厳戒態勢で静かなハロウィン
2023/10/31 18:24 産経新聞
https://www.sankei.com/article/20231031-7KFFJU5SC5PBRIBAEX2DPNDBXY/


31日のハロウィン本番を迎えた東京・渋谷に、仮装して現れた人はまばらだった。渋谷区は「渋谷に来ないで」と強く呼びかけ、シンボルの「ハチ公」を〝封印〟し、警視庁は雑踏事故などを防止するため、機動隊員を動員。例年にない緊迫感のなか、渋谷は静かなハロウィンを迎えた。

午後3時ごろ、ハチ公像には目隠しの幕が貼られ、センター街の入り口などには「渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません」とする注意書きが掲げられていた。

ハチ公像の付近では、スタジオジブリの人気アニメ映画「千と千尋の神隠し」に登場するキャラクター「カオナシ」のかっこうをした人もいたが、仮装姿は周辺に数人といったところ。「カオナシ」と一緒に写真を撮る外国人観光客もいたが、通行人のほとんどは、その場を素通りしていった。

ハチ公像周辺にいた囚人服にゾンビのマスクをした会社員の男性(35)は、さいたま市から来た。渋谷ハロウィンは今年で5回目だという。

「厳戒態勢が取られていることは知っていたけれど、さすがにもう少し仮装をした人がいると思った」といい、これまでの渋谷ハロウィンにはなかった光景に、寂しさを感じたと明かした。

同3時半すぎには警察官と警備会社の関係者が、男性らのいた付近にもバリケードを構築。「立ち止まらないでください」と注意が呼びかけられるなか、仮装をしたわずかな人々は雑踏のなかに姿を消していった。

人通りが増え始めた午後5時ごろ、ワゴン車の上から交通整理を呼びかける警視庁の「DJポリス」がスクランブル交差点前などに現れた。

「信号が変わりました。駆け出すことなく、ゆっくり前に進んでください。ご協力をお願いします」

DJポリスは日本語のほか、外国人に向けて英語や中国語、韓国語を使って呼びかけた。

センター街には制服姿の警察官30人以上が集結。「雑踏防止にご協力ください」と声を張り上げ、歩行者に右側通行を訴えていた。

渋谷でのハロウィンを巡っては、過去に飲酒による事件やトラブルが続発。渋谷区は条例を制定し、ハロウィン期間中、中心部での路上飲酒を制限し、酒類販売の自粛を求めていた。


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