イスラエル軍とパレスチナのイスラム組織ハマスの戦闘による双方の死者が1日、計1万人を超えた。うちハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ側の死者が8割以上を占める。イスラエルの激しい攻撃に国際社会から批判の声が上がった。

イスラエル軍は10月31日、ガザ北部の難民キャンプを空爆し、多数が犠牲になった。民間人の多い地域への空爆に、サウジアラビアは「完全拒絶する」と非難。エジプトは明らかな国際人道法違反と強調し、人質解放の仲介に当たるカタールは「(交渉)努力を損ないかねない」と抗議した。ヨルダンは駐イスラエル大使を召還した。

マレーシアのマハティール元首相は1日、ハマスの指導者ハニヤ氏と電話会談した様子をX(旧ツイッター)に投稿した。マハティール氏は「今起きていることはもはや戦争ではなく虐殺だ。イスラエルは無実の人を含めパレスチナ人を可能な限り多く殺そうとしている」と批判した。(共同)

産経ニュース
2023/11/2 00:17
https://www.sankei.com/article/20231102-KXQXGX4XDJKXDKKEKEO2ROUFAY/