今の小中学生はゲームを楽しむならば、スマートフォン派かゲーム専用機派か―。NTTドコモの研究機関、モバイル社会研究所が公表した調査結果によると、小学生は主にニンテンドースイッチなどの専用機でゲームを遊び、中学生はスマホのゲームを中心にプレーしていることが分かった。スマホの所有率が学年が上がるごとに上昇していることに相関しており、スマホでソーシャルゲームなどにのめり込む中学生が増加傾向にある実態を映す。

■中学生でスマホゲームにシフト

調査によると、普段からゲームを楽しむ小中学生のうち、スマホ(タブレット端末を含む)でのゲーム利用は小学生低学年で18%、高学年で25%、中学生で41%と、学年が上がるごとに上昇。逆に、ゲーム専用機の利用は小学生が低高学年ともに5割を超えるが、中学生になると3割へと下がった。スマホと専用機の両方を同じくらいの頻度で利用しているのは、小中学生ともに2割台だった。

■小学生は大半が親のスマホを利用

また、普段からゲームをしない人も含めたゲームの利用頻度の調査では、小学生の59%がスマホゲームを利用していることが判明。同研究所によると、小学生のスマホの所有率は低学年で16%、高学年で37%という調査結果に照らし合わせた場合、「スマホゲームの利用頻度がスマホ所有率を大きく上回っており、小学生の多くは親のスマホでゲームを楽しんでいると推察できる」という。

一方、中学生のスマホゲームの利用頻度は70%で、スマホ所有率(76%)に近い数値となった。

■中学生約4割が毎日1〜2時間以上プレー

スマホゲームの利用頻度の調査では、小学生では未利用(41%)を除くと、1日1回以下が22%で最多。次いで毎日30分が18%、毎日1時間が11%、毎日2時間以上が8%となった。

これが中学生になると、未利用(30%)を除き、毎日1時間が20%で最多。また、毎日2時間以上が16%も占め、実に中学生の4割近くがスマホゲームを毎日1〜2時間以上プレーしている結果となった。プレー時間の増加を反映するように、最近はソーシャルゲームで保護者の許可なく過度な課金をしたことによるトラブル事案も増えており、国民生活センターが注意を呼び掛けている。

産経新聞 2023/11/30 13:43
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