11月に大阪市と神戸市で行われたプロ野球の阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝パレードを巡り、大阪市の横山英幸市長は7日、来年以降、両球団が優勝してもパレードを開催しない可能性があるとの見解を示した。来場者の誘導などを担当した府と市の職員がボランティアで、兵庫県と神戸市の職員が公務扱いだったことについて大阪市議会などで批判が出たことを受け、市役所で記者団に考えを述べた。

 府と市は「特定球団のイベントの公費負担は違法の恐れがある」などの理由から、職員計約2400人をボランティアとして動員した。しかし、兵庫側と対応が分かれ、6日の市議会常任委員会で「業務と位置づけ、代休を取得できる措置を取るべきだったのでは」などと指摘された。

 横山市長は記者団に「開催して批判されるのなら、判断は慎重にならざるを得ない。(開催しないことも)十分にあり得る」と話した。

読売新聞 2023/12/08 06:30
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231207-OYT1T50316/