JR千葉支社は15日、来年3月16日のダイヤ改正で京葉線の快速を朝夕夜間帯は各駅停車に変更すると発表した。通勤快速は廃止する。外房線、内房線に直通する電車も京葉線区間は各駅停車に変更する。日中帯(午前10時~午後3時台)は従来通り。

 同支社によると、管内の路線のうち京葉線は新型コロナ禍で減少した乗客の回復が鈍く、コロナ前と比べて2~3割ほど少ない状況が続いている。一方で、朝夕は過度な混雑状態となっていることから、乗客を分散させることで乗客の利便性向上を図った。


 各駅停車への変更で、東京―蘇我間で朝は平均14分、夕夜間帯は平均19分ほど所要時間が増加。逆に各駅停車のみが走る時間帯は、通過待ちにかかっていた時間がなくなるため、担当者は「所要時間は数分早くなる見込み」と説明した。

 また、快速通過駅は乗車できる本数が増える。県内の駅では、平日ダイヤで幕張豊砂、二俣新町、市川塩浜が上下線合わせて31本、新習志野は32本増加。土日は幕張豊砂が39本、その他の駅が42本増加する。

 快速の運転時間帯は日中帯のみとなるため、快速運転本数は平日で上下線合わせて59本から24本、土日は89本から47本に減少する。

 同支社広報は「沿線住民の理解を得ながら、持続可能な交通体系を構築していきたい」とコメントした。

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