新型コロナウイルスの変異株について、世界保健機関(WHO)は19日、オミクロン株の亜系統「BA2.86」から派生した「JN.1」を「注目すべき変異株」(VOI)に指定したと発表した。欧米などで置き換わりが進んでいる国もあり、今後感染拡大を引き起こす可能性もあるとして、注意を呼びかけている。

JN.1は、BA2.86系統と比べて、免疫を逃れやすく、感染しやすく変化する可能性がある。WHOは、現時点では「世界的な公衆衛生上のリスクは低い」と評価。日本を含む各国で行われているXBB株対応のワクチン接種が有効な可能性があるとしている。

一方、冬を迎えた北半球では、呼吸器感染症が流行しやすいため、JN.1がコロナの感染増加を引き起こす可能性がある、と指摘する。WHOによると、フランスや米国、シンガポールなど41カ国で確認されており、JN.1への置き換わりがこの1カ月で一気に進んだ国もある。

米疾病対策センター(CDC…

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朝日新聞 2023年12月21日 7時00分
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