※1/4(木) 6:55配信
まいどなニュース

 1日に発生した能登半島地震で、最大震度の震度7を記録し大津波警報が出されていた石川県志賀町。北部の漁村には予想された5mに迫る津波が襲来したとみられ、海沿いの民家の脇に大量のゴミが打ち上げられている。浸水や人的被害はなかったものの屋根瓦が落ちたり土壁が落ちたりしている家も多いが、地区の高齢化率は60.7%に達し、ブルーシートを張るにも「人手がない」という。

座っていられない揺れ、目の前のストーブにもたどり着けず

 海と山に挟まれた県道沿いの狭い地域に黒瓦の木造住宅が整然と並び、独特の景観を作りだしている赤崎地区。2020年度国勢調査によると、同地区の世帯数は90世帯。高齢者の単身や2人暮らしが多いというが、茨城県土浦市から移り住み、築80年を超える古民家で民宿「まひるのつき」を営む古川理香さんによると「隣近所もお互い顔見知りばかり。団結力が強く、地震発生からも交代で水をくみに行ったり声を掛け合ったりしている」と話す。

 地震発生時は屋内にいて、突然「座っていられないほどの揺れ」に襲われた。体が揺れて浮いて、目の前にある石油ストーブを消しに行きたいのにたどり着けない。「自動消火装置で消えていたとはいえ、一歩間違えば火災になっていてもおかしくなかった。今も怖くて石油ストーブが付けられない」と振り返る。

 揺れが収まると外に出た。津波警報が鳴り響く中、隣近所のお年寄りらに声を掛けながら高台の避難所に逃げ、自身は車の中で一夜を明かした。

押し寄せる津波「もういいから」と避難諦める高齢者も

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