地震と津波で甚大な被害を受けた珠洲市宝立町(ほうりゅうまち)鵜飼(うかい)では4日、倒壊家屋に取り残された住民の救助活動が続いた。手を合わせて作業を見守る家族や知人の祈りもむなしく、不明住民が冷たくなった姿で次々と見つかった。作業が難航して救助活動を翌日に持ち越した民家の壁には「潰れた1階部分に人が1人閉じ込められています」と書いた紙が貼られていた。(珠洲支局・谷屋洸陽)

紙を貼ったのは、この家に住む寺山すみ子さんの息子さんだという。地震で1階部分がつぶれ、母のすみ子さんは下敷きになった。

2階にいた次男の勇也さん(40)は脱出し、津波警報が発令される中、つぶれた家に向かって「お母さんっ、大丈夫かっ」と叫んだ。しかし、返事はない。津波から逃げるため、勇也さんは泣く泣く避難所の宝立小中に駆け込んだ。

鵜飼では4日午後2時ごろから、消防隊による救助活動が開始した。福井県の隊員がすみ子さんの救助を急いだが、中へ入ることができず、この日の作業を断念。勇也さんは「生きて見つかってほしい」と望みをつないだ。

1/5(金) 5:39 北國新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/01625c4fa70c3ff435e59b14f5bb6a69683abd27
https://hokkoku.ismcdn.jp/mwimgs/6/6/600wm/img_665827448973cac28d4ec4c6b2a6d4171467770.jpg