島根県内唯一の百貨店「一畑百貨店」(松江市)が14日閉店し、65年間の歴史に幕を下ろした。JR松江駅前に立地し、県都の顔として長年親しまれてきたが、販売不振やコロナ禍によるテナントの相次ぐ撤退で閉店に追い込まれた。百貨店が存在しない「空白県」は山形、徳島に続き3県目。

 営業最終日の店は朝から買い物客でにぎわった。午後6時半の閉店時間を過ぎた後、錦織要社長が店頭で「閉店しますが、みなさまの思い出、心の中に残るのであれば我々としてはこれ以上にない喜びです」とあいさつし、正面入り口のシャッターが下ろされた。

 一畑百貨店は1958年に島根県庁近くで開業。98年に集客力を求めてJR松江駅前に移転した。だが、人口減や大型小売店の郊外出店、ネット通販の台頭などの影響で、売上高は2001年度の108億円をピークに年々減少。さらにコロナ禍でアパレルを中心にテナントが相次ぎ撤退した。22年度の売上高は43億円とピーク時の4割に落ち込んだ。

 閉店後も土地と建物は親会社の一畑電気鉄道が所有するが、建物の活用方法は決まっていない。市などは昨年末、松江駅前一帯の整備構想を検討する協議会を発足させた。

 日本百貨店協会によると、昨年11月時点の全国の百貨店は180店。10年前の242店から26%減っている。協会加盟の百貨店が1店舗しかないのは、17県に上る。(堀田浩一)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c69caaafbad802c50a2faef6e86681559044d6f4

★1 2024/01/14(日) 20:37:57.84
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