19日、大阪湾内で死んでいることが確認されたクジラの死骸について、大阪府は、午後4時から対策会議を開き、堺市西区で府が所有する埋め立て地で「地中に埋設する」方針を決めました。

 クジラは体長約12メートル、重さ約20トンのマッコウクジラとみられ、先月12日に、神戸市の六甲アイランドの沖合で目撃されると、その後、兵庫県西宮市や大阪市の舞洲の周辺など、大阪湾で相次いで目撃されていました。

 先月29日ごろからは、大阪府堺市の堺泉北港の浅瀬にとどまっていましたが、18日午後1時50分ごろ、近くを運航していた船から「クジラが息をしていない様子だ」と海上保安庁に通報があり、大阪府は19日午前、専門家とともにクジラを確認し、口が開いたままで息をしていないことから、死んでいることを確認しました。

 専門家によりますと、死因は「餓死」で、クジラが2ヶ月以上えさを十分食べていないことから、体内の栄養がなくなり、体温が低下したとみられるということです。

 クジラからはすでに異臭が出始めており、船舶の往来にも危険を及ぼす可能性があることから、クジラの死骸は19日午後2時すぎから、近くの岸壁に船で曳航し移動しました。

■吉村知事「費用かさまない」

 去年1月に大阪市の淀川河口付近で見つかり、4日後に死んだことが確認された体長約15メートルのマッコウクジラ(通称「淀ちゃん」)は、死骸は和歌山県沖の紀伊水道に運ばれた後、海に沈められましたが、クレーンで船に積み込んだり、底が開く特殊な船に乗せて運んだりした処理費用が総額で8019万円かかっていました。

 一方、2021年に大阪・泉大津市沖で見つかった体長約11.5メートルのニタリクジラについては、堺市の埋め立て地に埋設され、約1年後に骨を掘り起こして、標本として大阪市自然史博物館に寄贈されました。この時の費用は約900万円だったということです。

 大阪府は先月26日、クジラの今後の対応について「埋却(埋設)処分」「焼却処分」「他海域への移動・排除」の3つの可能性について検討を行っていましたが、大阪府は19日午後4時から対応を協議する会議を開き、もっとも安全かつ迅速、効果的な方法として、現場での作業が短時間ででき、骨格の標本として活用できると「地中への埋設」にすると決めました。すでに大阪市自然史博物館から標本の提供の申し出があるということです。

 大阪府の吉村知事は、「(クジラには)できれば外洋に戻っていただきたかったが残念に思っている。今回は『淀ちゃん』のときと違って約1か月の間に地元や漁業関係者と調整がついている。埋設の費用は海に戻すよりもかさまないことを考えると埋設が適切」と話しました。

https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/society/yte322d3b63b1a4aa8aa5698e45e9f15cc

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