目の前に現れた大勢のたくましい肉体。コロナ禍で中止になっていた広島・三原市の「久井はだか祭」が2024年、4年ぶりに開催された。「幸運に恵まれる」といわれる御福木を求めて、男たちの熱気が戻ってきた。


●「御福木」を手にすれば幸運が…
三原市久井町で古くから地域の人に親しまれてきた久井稲生神社。

1000年以上の歴史を誇るこの場所で行われるのが、広島県内で唯一の「はだか祭」。さらし姿の男たちが福を求め、意地と意地をぶつける。無病息災と五穀豊穣の願いが込められた、陰・陽2本の「御福木」を奪い合う姿は壮観である。

久井稲生神社 宮司・前田益弘さん:
御福木をとった人はその1年恵まれる、幸せな年になるといわれています。4年ぶりの開催ですから地元の人も期待しているのでは

やぐらを組み立てる住民:
ここでええかの?大丈夫?

悪戦苦闘の末、なんとか形になった。
一方、神社のふもとでは、神社までの道をちょうちんで飾りつけ。なじみの顔がそろうのも地域の祭りならでは。大変な準備にも自然と笑い声が響く。

久井稲荷神社までの道をちょうちんで飾りつける地域住民
地域住民:
待ちに待ったという感じですかね。コロナ禍で何もできなかったので、はだか祭で一気にうっぷんを晴らすというか。これで町が盛り上がってくれたらいい

●極寒の行水、参加者の思いさまざま
そして迎えた17日、祭り当日。
「わっしょい!わっしょい!」
さらし姿の男たちがまず向かった先は、川から水を引き込んだ桶。気温は1度。身を清め、気持ちを引きしめるために真冬の水をかぶった。

「うおー!」
悲鳴のような雄叫びが上がる。祭りへの気合十分だ。

続きはテレビ新広島 2024年2月25日 日曜 午前10:30
https://www.fnn.jp/articles/-/660510?display=full