クラス替えをめぐって昨秋、東京都立国立高校(国立市、1940年創立)で大きな議論が起こった。同校では長年、生徒が3年間同じクラスで過ごしてきたが、「閉塞(へいそく)感を感じている生徒もいる」として学校側がクラス替え導入の方針を示したからだ。結局、「クラス替えなし」は維持されたが、生徒たちはどう考えたのか。

増えるクラス替え、背景には 教育学者が語る「従来型クラスの限界」
 同校は昨年10月、2024年度の新入生からクラス替えを導入したいとの考えを表明した。「クラスになじめない」という生徒が一部におり、クラス替えをすることで閉塞感をなくしたい、といった狙いがあったという。

 生徒からは反対の声が上がり、署名活動も行われた。学校は翌月に方針転換し、「3年間クラス替えなし」をいったん維持して、生徒の意見を聞きながらクラスのあり方を検討することとした。

 生徒はどう受け止めたのか。

「友達以上の信頼関係を作れた」 「疎外感を感じていた」
 3年のある男子生徒は、クラ…(以下有料版で,残り962文字)

朝日新聞 2024年3月24日 7時00分
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