16年ぶりに新人どうしの争いとなった熊本県知事選挙は、自民・公明両党が推薦した元副知事の木村敬氏(49)の初めての当選が確実になりました。

熊本県知事選挙の投票は午後8時までに締め切られました。

NHKの事前の情勢取材や24日投票を済ませた有権者を対象に行った出口調査では、自民党と公明党が推薦した元熊本県副知事の木村氏が、野党4党の地方組織が自主的に支援した元熊本市長の幸山政史氏(58)らを大きく引き離して優勢です。

また、23日までに期日前投票をした人を対象に行った調査でも木村氏が上回っていて、今後、順調に得票を伸ばすと見込まれることから木村氏の初めての当選が確実になりました。

木村氏は東京都出身の49歳。

平成11年に現在の総務省に入ったあと熊本県などに出向し、ことし1月まで3年余り副知事を務めました。

選挙戦で木村氏は、台湾の半導体大手、TSMCの誘致に携わった実績をアピールし、渋滞などの課題解決に取り組むと強調したほか、福祉や医療の充実なども訴えました。

その結果、推薦を受けた自民・公明両党の支持層を固めたほか、いわゆる無党派層などからも一定の支持を得て初めての当選を確実にしました。

今回の熊本県知事選挙では、23日までに有権者のおよそ23%にあたる32万5241人が期日前投票を行いました。

NHKが選挙期間中の8日間、熊本県内の8か所の投票所で期日前投票を済ませた有権者5455人を対象に行った調査では、木村氏が、幸山氏ら、ほかの3人を上回りました。

また、日ごとの結果で見ると、調査を実施した8日間すべてで、木村氏が幸山氏らを上回りました。

NHK 2024年3月24日 20時00分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240324/k10014400021000.html