http://www.asahi.com/articles/ASK5R33QHK5ROIPE003.html

 愛知県警は23日、常滑署の取調室で任意聴取しようとしていた同県常滑市大野町9丁目、無職平松英宏さん(75)が体調不良を訴えて病院に搬送され、その後死亡したと発表した。平松さんの家で妻の美幸さん(67)が意識不明の重体で見つかっており、署は殺人未遂事件の可能性も視野に捜査している。

 署によると、23日午前0時50分ごろ、平松さん夫婦と同居する次男(44)から「おやじが母の首を絞めた」と110番通報があった。駆けつけた署員が2階の寝室で倒れている美幸さんを見つけ、家にいて泥酔状態だった英宏さんに任意同行を求めた。その後、英宏さんは署の取調室でけいれんを起こしたり口から泡を吹いたりしたため病院に救急搬送され、午前3時45分ごろ死亡した。

 美幸さんは低酸素脳症の疑いがあるが、首に絞められたような明確な跡は見つかっていないという。