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[東京 4日 ロイター] - パナソニック(6752.T)はスポーツモデルの自転車販売を強化する。9月1日に電動アシストマウンテンバイク(MTB)を投入、新たな市場を開拓する。都内で会見したパナソニックサイクルテックの片山栄一社長は「現在2%のスポーツモデルの売上比率を4─5年以内に10%まで引き上げたい」と意欲を示した。

投入するのは電動アシストマウンテンバイク「XM1」。国内では電動アシスト自転車は通学・通勤、子どもの送迎など街乗りで使われるケースがほとんどだが、欧州では「スポーツ用途が主力マーケットになっている」(片山社長)といい、電動アシスト自転車に占める電動MTBのシェアは20%にのぼる。

同社はすでにスポーツモデルの電動アシスト自転車を2タイプ投入しているが、日本市場も欧州並みに成長する可能性が高いと判断、新型モデルの投入を決めた。

価格は33万円(税抜)。初年度200台の販売をめざす。片山社長は「高いと思われるかもしれないが、欧州は業界平均24万円で若干高い程度だ。今後はより低価格のモデルも考えたい」と語った。

スポーツ用途と電動アシスト機能は一見矛盾するようにみえるが、欧州では普通の自転車では登るのが難しい野山を駆け上がるときに電動の力を借り、そこからいっきに下るといった楽しみ方もあるという。

片山社長はロイターに対して2017年3月期に288億円だった自転車事業の売上高を「10年以内に1000億円に引き上げたい」と抱負を語った。

(志田義寧)


2017年 7月 4日 3:35 PM JST