京都市内を走るタクシーの小型初乗り運賃が、現在の「1・7キロ550〜610円」から「約1キロ400円台」に値下げされる見通しとなった。運賃改定を申請したタクシー会社が保有するタクシー台数の合計が、国の定める基準に達したためだ。各社とも「ちょい乗り」需要を開拓し、ドライバーの待遇改善につなげたい考えだが、狙い通りになるかは不透明だ。

 各社は、おおむね1キロ〜1・2キロで400円〜450円程度で申請。初乗りは安くなるが、一定の距離を超えると値上げになる。

 運賃改定は4月初め、市内のタクシー大手、弥栄(やさか)自動車(下京区)と都タクシー(南区)が「公共交通の混雑緩和になる」などと申請したのをきっかけに各社が追随。6月中旬に申請各社の保有台数が市域(京都市以南)全体の7割を超え、国が審査に入る条件をクリアした。

 国土交通省近畿運輸局が7月から審査に入り、来年2月ごろには新運賃が実現する見通し。各社ともちょい乗り需要を開拓し、ドライバーの労働環境や待遇を改善させる狙いがある。

 全国ハイヤー・タクシー連合会…

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