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【8月6日 時事通信社】フィリピンを訪問中のティラーソン米国務長官は6日、マニラでロシアのラブロフ外相と会談した。米国で対ロシア制裁強化法が成立し両国の緊張が高まって以降、会談は初めて。米ロは決定的な対立を避け、協力できる分野を模索したい考えだ。

 ロイター通信によると、ラブロフ氏は会談後、「米国は(ロシアとの)対話を続ける用意があると感じた」と語った。両者は、米ロが対立するウクライナ紛争などについて協議したという。

 制裁強化法案は米議会を圧倒的多数で通過し、トランプ大統領が2日に署名し成立。ロシアは法案が議会を通過した段階でロシア駐在の米外交官らの大幅削減を要求するなど対抗措置で応じた。米ロ関係は「かつてなく極めて危険なほど悪い」(トランプ氏)状態に陥っている。

 ただ、ティラーソン氏は1日、「関係修復を目指す道から外れるわけにはいかない」と強調。今後もシリア和平やテロ対策など協力できる分野でロシアとの連携を目指す方針は変えない意向だ。(c)時事通信社

2017/08/06 21:52(フィリピン)