http://www.asahi.com/articles/ASKBS663GKBSPLBJ007.html
 東京湾や大阪湾、琵琶湖など本州各地で採取した魚の約4割から、「マイクロプラスチック」と呼ばれる小さなプラスチックごみが検出されたとの調査結果を、京都大の田中周平准教授(環境工学)らの研究チームがまとめた。

 プラスチックが紫外線や熱などで砕けた大きさ5ミリ以下のごみで、研磨剤などとして化粧品などに入っている「マイクロビーズ」もある。有害な化学物質を吸着しやすく、生態系への影響が懸念されている。

 研究チームは2016年10〜12月、女川湾(宮城県)、東京湾(横浜市)、敦賀湾(福井県)、琵琶湖(滋賀県)、大阪湾(兵庫県)、英虞(あご)・五ケ所湾(三重県)の6エリアで調査。採取した7種類計197匹の魚の消化管を調べたところ、74匹(37・6%)からマイクロプラスチック140個が見つかった。

 調査は0・1ミリ以上のごみが…

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東京湾のカタクチイワシの消化管から検出された様々なプラスチック片(京都大提供
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20171025005188_comm.jpg
大阪湾でとれたカタクチイワシ
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20171025005186_comm.jpg