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10月27日 4時56分

福島県が原発事故のあと落ち込んでいる県外からの修学旅行などの回復を目指し、関東地方などの小中学校を対象に去年、初めて行ったアンケート調査で、「福島県への教育旅行を検討したことがある」と答えた学校は5%にとどまっていることがわかりました。

修学旅行や体験学習などの「教育旅行」で福島県を訪れて宿泊した延べ人数は、原発事故前の平成21年度には70万人を超えていましたが、事故があった平成23年度は13万人余りと大きく落ち込み、昨年度は43万人余りに増えましたが、事故から6年半たっても以前の水準には戻っていません。

このため、教育旅行の回復を目指す県は、関東地方の6都県と新潟県の小中学校、合わせて5527校を対象に去年8月から10月にかけてアンケート調査を初めて行いました。

それによりますと、原発事故のあと「福島県への教育旅行を検討したことがある」と答えた学校は小学校で170校余り、中学校で80校余りで、全体の5%にとどまっていることがわかりました。

福島県観光交流課は「福島県への教育旅行を検討している学校に集中的にPR活動を行って回復を図っていきたい」としています。