カニ高値 飲食店から悲鳴、値上げの動きも

 鍋やお正月料理など、冬になるとますます食べたくなる「カニ」の値段が上がっている。需要が高まる年末年始を前に、カニ料理を提供する飲食店は仕入れ値の上昇に悲鳴を上げている。

■北海道を代表する味覚の“毛ガニ”は、肉厚な身とたっぷり入ったカニみそが味わえる逸品。カニの専門店は、これからの年末年始が繁忙期。しかし仕入れ価格が去年の2倍くらいに高騰しており、負担になっているという。

■“毛ガニ”の産地、北海道白糠町を訪れると、今年はカニの漁獲量が例年と比べると少ないことがわかった。数が少ないため、小さいサイズの毛ガニも水揚げせざるを得ない状況だという。

■水揚げ減少の理由を漁協に聞いてみると、資源量が今年は前年と比べて少ないのではないかと話す。北海道では資源を守るため、漁獲量を制限している。その上、今シーズンは不漁傾向だという。

■市場価格は5年前に比べ、約1.8倍高くなっている。

■高値は北海道産の“毛ガニ”だけでなく、ロシア産の冷凍ズワイガニにも及んでいるという。原因の一つは、輸入量の減少。さらに中国などでカニの人気が高まっているため、市場価格が上昇しているという。

■既に、値上げをせざるを得なくなった商品も出てきている。崎陽軒のシューマイがその一例。先月から、カナダ産の冷凍ズワイガニを使った商品のみを40円値上げした。

日テレNEWS24 2017年11月9日 19:02
http://www.news24.jp/articles/2017/11/09/07377527.html