http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171114/k10011223381000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_019

11月14日 19時25分

新国立競技場の建設工事をめぐって過労による自殺が起きた問題を受け、元請けの大手建設会社の大成建設は東京都内で会見し、新たな健康管理の対策として、現場への医師の配置や、作業員のストレスチェックを下請け業者に促すことなどを実施すると発表しました。

ことし3月、新国立競技場の建設現場で働いていた23歳の新入社員の男性が極度の残業による過労によって自殺した問題で、元請けの大成建設は、現場の健康相談室に看護師を常駐させたり、詰め所を原則午後8時で閉めたりするなどの対策を進めています。

14日、大成建設は、事業主体のJSC=日本スポーツ振興センターとともに東京都内で会見を行い、新たな作業員の健康管理の対策を実施することを発表しました。

具体的には、今月から現場の健康相談室に週に1〜2回医師やカウンセラーを配置し、態勢を充実させるとともに、下請け業者に対し、年に2回程度、作業員のストレスを把握し、その度合いが高い場合には医師の面接を受けさせるよう促していくなどとしています。

JSCは、こうした対策の実施状況を定期的に大成建設に確認し、厚生労働省などと作る競技場の工事の安全対策に関する協議会に報告することにしています。

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