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11月24日 13時03分

「大西洋クロマグロ」の資源管理を話し合う国際会議で、漁獲枠の引き上げが合意されたことについて、齋藤農林水産大臣は閣議のあとの記者会見で、適切な管理措置が資源回復につながったとして、マグロの資源管理の重要性を改めて強調しました。
大西洋に生息するクロマグロは、北アフリカのモロッコで開かれた国際会議で、2020年に主な漁場の東大西洋と地中海の漁獲枠を、ことしより50%以上増やすことが合意されました。

これについて、齋藤農林水産大臣は24日の閣議後の会見で「適切な管理措置が資源の回復につながり、漁獲枠の拡大が認められたということで、資源管理の重要性を改めて認識した」と述べました。
一方、日本近海を含む太平洋に生息する「太平洋クロマグロ」は資源回復が進んでいないことについて、齋藤大臣は「大西洋に比べて太平洋では漁獲規制の導入が遅く、効果が出てくるのはこれからではないか」と述べました。

そのうえで齋藤大臣は、日本で一部、割り当てを超えてクロマグロが漁獲されている現状について「大量に漁獲した場合は休漁を徹底することなどが必要だ」として、資源管理を徹底する考えを示しました。