https://www.cnn.co.jp/m/usa/35111701.html


2017.12.10 Sun posted at 18:32 JST
(CNN) 米政府主要機関の公務員を対象にした仕事の満足度に関する調査結果がこのほど公表され、米航空宇宙局(NASA)が6年連続が首位となった。

最下位は、指導部の入れ替え騒動に襲われる大統領警護などを担うシークレットサービスで、教育省の公民権担当部局が続いた。

今回調査は非営利団体「Partnership for Public Service」が実施。NASAでは仕事の満足度に関する指数で満点100ポイントのうち80.9を得た。

調査は200以上の連邦政府機関の公務員48万人以上が対象。就業の楽しさ、担当業務の重要性に関する自覚や残業をいとわない姿勢などを尋ねた。トランプ米大統領は肥大した連邦政府機関を批判し国防関連以外での省庁への予算削減を打ち出している。

調査結果によると、仕事に対する満足度は昨年と比べ2.1ポイント上昇。調査結果に付けられた分析報告では、上昇の背景には上司や監督者、業務上の経験などに関する評価の見直しを促す各機関の協調的な努力があると指摘した。

NASAに次いで満足度が高かったのは厚生省と商務省。中規模の機関では政府監査院と連邦預金保険公社。大規模機関で最低評価となったのは国土安全保障省で、退役軍人省と空軍省が続いた。ただ国土安全保障省は昨年と比べ6.2ポイント増で、米移民税関取締局(ICE)での士気向上が要因とみられる。

主要機関で落ち込み幅が最大だったのは国務省。トランプ政権が誕生以降、幹部陣のポストの多くが埋まっておらず同省は職員間のモラル低下も認めている。また、トランプ氏の再三の批判の対象となっている司法省と米連邦捜査局(FBI)でも満足度が減少した。