(CNN) 18世紀のスペイン王妃に贈られ、7世代にわたって欧州を転々としてきた6.16カラットのブルーダイヤモンドが、初めてオークションにかけられることになった。

「ファルネーゼ・ブルー」は、伝説のブルーダイヤ「ホープダイヤモンド」と同じインドのゴルコンダ原産。1715年、スペイン国王のフェリペ5世と結婚した王妃エリザベッタ・ファルネーゼに贈られた。

その後、子孫たちの結婚とともにスペインからフランス、イタリア、オーストリアへと長い旅をすることになる。

イングランド王チャールズ2世のネクタイピンや、フランス王妃マリー・アントワネットのものとされるティアラを飾ったこともある。だがそれ以外の時期は、親族や手入れをする宝石職人のほかに知る人もないまま受け継がれてきた。

そのファルネーゼ・ブルーを、エリザベッタの末えいにあたる一族が今年5月、ジュネーブで開かれるサザビーズのオークションに出品する。予想落札価格は最高で500万スイスフラン(約5億5500万円)とされる。

しかしサザビーズの担当者は、昨年の同オークションでは出品された宝石の75%に予想最高価格を上回る値が付いたと指摘。ファルネーゼ・ブルーもさらに高値で落札される可能性があると話している。

ファルネーゼ・ブルーはオークションに先立ち、29日に香港で一般公開され、その後ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、台北でも展示される。



CNN 2018.03.29 Thu posted at 10:51 JST
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35116881-2.html