http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180501/k10011424661000.html
ブラジル最大の都市サンパウロで1日、高層ビルから火が出て激しく焼けたあと建物が突然崩れ、消防は逃げ遅れた人がいないか捜索しています。
ブラジルのサンパウロ中心部で1日午前1時半ごろ、24階建てのビルから火が出て建物全体に燃え広がったあと、突然、崩れました。

現場近くで撮影された映像には、骨組みがむき出しになるほど激しく焼けたビルが大きな音を立てて崩れ、黒い煙に包まれる瞬間が写されています。また、夜が明けたあとに撮影された映像では、火はほぼ消し止められたものの、ビルは全壊し、黒く焼けこげた残骸が積み重なっている様子がわかります。

消防によりますと、これまでに少なくとも1人が、崩れたがれきの中から見つかり、死亡が確認されたということです。

ビルは現在は使われていませんでしたが、大勢の人たちが無断で住み着いていて、当時、中に何人がいたのかわからないということで、消防は逃げ遅れた人がいないか捜索しています。
地元のメディアなどによりますと、サンパウロなどでは経済格差が広がる中、貧困層が廃虚となった建物に無断で住み着くケースが相次いでいるということです。

地元の州知事は「ビルは人が住める状態ではなく、悲劇はいつ起きてもおかしくなかった。住み着いたままにしておくべきではなかった」とコメントしています。
5月1日 23時21分