東京・北区で、首を切られた後、放置されたとみられる子ネコが見つかり、警視庁は動物愛護法違反の疑いで捜査を進める方針です。

 飼い主がいないとみられるネコがあちらこちらで姿を見せる閑静な住宅街で事件は起きました。4日午前9時半ごろ、北区王子3丁目で、首がない状態で放置されているネコが見つかりました。現場付近に住む住民が、激しいネコの鳴き声に気付いて外に出てみたところ、死んでいるネコを見つけたということです。見つかったのは雌のネコで、生まれて数カ月とみられています。これまでの調べによりますと、ネコは鋭利な刃物で切られたとみられていますが、現場に血の痕はありませんでした。このため、警視庁は別の場所で切られた後、放置されたとみています。

 住民によりますと現場周辺では、飼われていないとみられるネコが10年以上前から増え続け、ネコよけ用の網を張って対策をしている人もいます。近所の住民は「夜は結構ネコがいる。ギャーギャーと跳んだりはねたりしている」「困っている人もいるみたい。苦情を聞いたことがある。今回の事件は知らなかった」などと話していました。

 警視庁によりますと、今のところ首を切られたネコを飼っていたと名乗り出た人はいないということです。今後、動物愛護法違反の疑いで捜査を進めることにしています。

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