肺がん見逃し　治療１年遅れる　堺市立総合医療センター
2018.6.10 06:09
https://www.sankei.com/west/news/180610/wst1806100009-n1.html

　堺市立総合医療センター（堺市西区）で、５０代男性の胸部エックス線検診を担当した医師がエックス線画像を取り違えたのが原因で肺がんの疑いを見逃し、治療開始が約１年遅れたことが９日、同センターへの取材で分かった。男性は既に治療を受けて回復しており、ミスを認めたセンターとの間で示談が成立した。
　センターによると、医師は平成２７年５月８日に撮影した画像で、男性の胸部に陰影を確認。医師は陰影が拡大しているかどうか確認するために１週間前に男性が受診した際の画像を、約１年前のものと取り違えて比較した。陰影に変化がないと判断したが、実際は約１年前と比べて拡大していた。男性は２８年５月にも検診を受け、精密検査の結果、肺がんと診断された。