◆クレジットカード不正利用、「番号盗用」による被害が8割を突破

一般社団法人日本クレジット協会は6月29日、クレジットカード不正利用の被害額について、最新の調査結果を発表しました。
この調査は、クレジット会社44社を対象に四半期ごとに行われており、今回は2018年(2018年)第1四半期(1月〜3月)の調査結果です。

それによると、同四半期の不正利用被害額は57.1億円で、前期(2017年10月〜12月)の59.6億円から多少の減少を見せました。
ただし、クレジットカード不正利用の被害額は、2014年が114.5億円、2015年が120.9億円、2016年が142.0億円だったのが、2017年は236.4億円と大幅に上昇しており、その高い水準が続いていることになります。

手口の内訳で見ると、「偽造カード」による被害は被害額3.2億円(構成比5.6%)、「番号盗用」による被害は被害額46.2億円(構成比80.9%)、「その他不正利用」による被害は被害額7.7億円(構成比13.5%)となっています。
ここ数年「番号盗用」の占める割合が増加しており、今回、初めて80%を突破しました。

この背景としては、ネット通販の活発化と、それに伴う情報漏えい、オンライン銀行詐欺やフィッシングの増加が原因の一部と考えられます。
ECサイト等でクレジットカード決済を利用しているのであれば、セキュリティソフトを導入するのはもちろん、利用環境を常に最新版に整えること、不審なメールやSMS内のリンクを不用意にクリックしないこと、正規サイト以外での購入を避けること、正しい手順で本人確認が行われていること等に注意してください。

is702 2018/07/02
https://is702.jp/news/3336/