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 役場職員を名乗る男から「保険の戻りがあります」などと不審な電話が山形県の女性宅にあり、100万円が奪われたとして、県警山形署と県警特殊詐欺対策推進本部は10日、還付金詐欺が発生したと発表した。

 山形署などによると、不審電話を受けたのは、山形県山辺町の60代女性。10日、役場職員を名乗る男から電話があり「保険の戻りがあります。今年1月に書類を送ったのですが手続きしていませんね。今日が締め切りで、1時までなんです。コンビニで手続きできますが、やり方は銀行から説明の電話があります」などといって電話は切れた。

 その後、銀行の「サイトウ」を名乗る男から女性宅に電話があり「コンビニのATM(現金自動預払機)でキャッシュカードを使って手続きできます。私もコンビニに行きますから待ち合わせしましょう」と指示され、連絡先の電話番号を教えられ自宅近くのコンビニで連絡先として教えられた番号に電話した。

 「今、他の人の手続きをやっているので行けません。私が電話で説明するのでATMのところに行って操作してください」といわれ、女性は「サイトウ」の言う通りにATMを操作。その後、ATMで利用明細を確認したところ、見知らぬ口座に計約100万円を振り込んでいたことに気づき山形署に被害届を出した。

 県警などは、「市町村職員や銀行員を名乗り年金や医療費などの還付金話を持ちかけ、ATMに誘導する電話はすべて詐欺。信用しないでほしい」と呼びかけている。